GeeLark RPAでAndroidアプリとブラウザ作業を自動化する方法
複数アカウントの運用では、同じ作業を何度も繰り返しがちです。モバイルアプリでアカウントをウォームアップし、コンテンツを投稿し、ブラウザでデータを取得し、レポートを表計算に落とし込む。これらを手作業で続けると、すぐに大きな工数になります。
GeeLark RPAは、まさにこの種のワークフロー向けに設計されています。Androidアプリとブラウザの両方にまたがる反復作業を自動化し、複数アカウント運用を一か所から効率よく進められます。
この記事では、GeeLark RPAとは何か、どのように動くのか、どんな作業を自動化できるのか、そしてテンプレートから始めてRPA Builderへ広げる流れまでを整理して解説します。
重要ポイント
- GeeLark RPAはデスクトップ業務向けの一般的なRPAとは異なり、Androidアプリとブラウザの両方を対象にした複数アカウント運用向けの自動化です。
- 最初は既成テンプレートから始めるのが最も簡単です。投稿、ウォームアップ、エンゲージメント、閲覧などの定番作業なら、ゼロから組むより速く立ち上げられます。
- テンプレートで足りない場合は、RPA Builderの40以上のモジュールを使って独自ボットを構築できます。コードを書く必要はありません。
- クラウドスマホ自動化とブラウザ自動化は挙動が異なります。クラウドスマホのタスクはクラウド上で動作し、ブラウザ自動化はローカルのブラウザプロフィール上で画面を使って実行されます。
- GeeLark RPAは始めやすい一方で、カスタムフローは少し練習が必要です。テンプレートは学習コストが低く、Builderではコーディングよりもワークフロー設計が重要になります。
GeeLark RPAとは?
GeeLarkとは何か
GeeLarkは、モバイル環境とブラウザ環境の両方で複数アカウント運用を進めるためのオールインワンプラットフォームです。Androidアプリ作業向けのクラウドスマホ、Web作業向けのブラウザプロフィール、そして同じワークスペース内で使える自動化機能をまとめて提供します。
つまり、モバイル作業用、ブラウザ作業用、自動化用で別々のツールを行き来しなくても、ひとつの基盤で運用を回せます。
さらに、一括管理、チーム権限、操作ログにも対応しているため、大規模なアカウント運用でも整理しやすく、統制も取りやすくなります。

GeeLarkにおけるRPAとは何か
GeeLark RPAは、GeeLarkに組み込まれた自動化システムです。Androidアプリとブラウザにまたがる反復操作の自動化を支え、既成テンプレートを使う方法と、RPA Builderで独自フローを組む方法の両方を提供します。
GeeLark RPAでできることは主に次の通りです。
- 定番作業向けの既成テンプレートを使う
- 自社のフローに合わせた独自ボットを作る
- WebページだけでなくAndroidアプリ内の操作も自動化する
- 同じ基盤でブラウザ作業もまとめて扱う
- 複数アカウント・複数環境にまたがるワークフローを実行する
- 毎回手作業で同じ工程を繰り返さずに済むようにする
GeeLark RPAが従来型RPAと違う理由
一般的なRPAは、固定されたデスクトップ業務の自動化を前提に作られていることが多いです。一方でGeeLark RPAは、Androidアプリ向けにはクラウドスマホ内で、ブラウザ作業向けにはブラウザプロフィール内で自動化を実行できます。モバイルとWebの両方をひとつのセットアップで扱える点が大きな違いです。
想定するユースケースも異なります。従来型RPAが単一の業務プロセスを自動化するのに対し、GeeLark RPAはクラウドスマホとブラウザプロフィールにまたがる複数アカウント実行に向いています。繰り返しの運用タスクを大量に処理するチームほど、この差が効いてきます。
大規模なアカウント運用では、自動化だけでは足りません。分離された環境、再現しやすい実行基盤、物理端末を大量に並べなくても拡張できる構成が必要です。GeeLark RPAはその前提まで含めて設計されています。
GeeLark RPAの使い方
GeeLark RPAの基本は5ステップです。適切なプロファイルを用意し、アプリやサイトを準備し、既成テンプレートから始め、必要に応じてカスタムボットを組み、最後にLogsで結果を確認して改善します。
ステップ1: 自動化に使う環境を選ぶ
自動化を始める前に、まずGeeLark内で適切なプロファイルを用意します。どの環境を選ぶかは、そのタスクが実際にどこで動くかによって決まります。
- Androidアプリのワークフローにはクラウドスマホプロファイルを使う
- Webサイト中心の作業にはブラウザプロフィールを使う
アプリ作業では、GeeLarkはクラウドスマホを使います。クラウドスマホはクラウド上で動く実機ベースのAndroid端末で、x86マシン上のエミュレーターとは別物です。ワークフローに応じてAndroid 9から16までを選択できます。
各クラウドスマホには、端末ブランド、機種、IMEI、MACアドレスなどの独立した端末情報があります。さらに、各端末は別々のワークスペースとして動作するため、ある端末で使うアカウントのデータや保存領域が他の端末と混ざりません。
GeeLarkは、割り当てたプロキシIPに合わせて端末位置も調整します。GPSとネットワーク環境の整合性を取りやすいため、地域をまたいだアカウント運用でも扱いやすくなります。

プロファイルを作成すると、同じダッシュボードから次のような情報をまとめて確認・整理できます。
- プロファイル名
- グループ
- タグ
- プロキシ接続状況
- IPアドレス
- 地域

ステップ2: アプリ、サイト、ログイン状態を準備する
Androidアプリ内のタスクを自動化するなら、まずは基本の準備から始めます。
- 必要なアプリをインストールする
- 対象プラットフォームのアカウントにログインする
GeeLarkにはApp Storeが組み込まれているため、よく使うアプリを複数のクラウドスマホへまとめて導入できます。必要なアプリが見つからない場合は、自分でAPKやXAPKをアップロードしてインストールすることも可能です。
さらに、クラウドスマホを初回起動するときは、事前に選んでおいたアプリをGeeLarkが自動でインストールできます。端末ごとに一台ずつ環境を整える手間をかなり減らせます。

ブラウザで動く自動化なら、こちらも事前準備が重要です。
- タスクを実行するサイトを開く
- 正しいアカウントでログインする
- ワークフローに必要な基本設定を済ませる
- ページが正常に表示され、操作可能な状態か確認する
この工程は見落とされがちですが重要です。サイトに正しくアクセスできない、未ログインのまま、必要設定が不足している、といった状態だと、本格的に動き出す前にワークフローが失敗します。
ステップ3: 既成テンプレートから始める
Androidアプリ自動化
まず自動化をすぐ実務に乗せたいなら、GeeLarkの既成テンプレートから始めるのが最短です。
Automationセクションには、上部にクラウドスマホ自動化とブラウザ自動化の2種類の入口があります。

まずはクラウドスマホ向けテンプレートを見てみましょう。これらはTikTok、Instagram、FacebookなどでのSNS自動化向けによく使われ、たとえば次のような作業をカバーします。
- コンテンツ投稿
- アカウントウォームアップ
- 日常的なエンゲージメント作業
- コンテンツ閲覧
- まとめて回したい反復タスク

たとえばTikTok動画投稿テンプレートを選び、右下の三点メニューを開いてCreate regular taskを選択します。テンプレートによって表示名が少し違うことはありますが、進め方の考え方は同じです。

設定自体はシンプルで、多くの場合は次の4つを決めれば十分です。
- どのクラウドスマホで実行するかを選ぶ
- スケジュールを設定する
- 必要なテキストや入力項目を追加する
- 投稿したい素材をアップロードする
ここまで設定すれば、残りの実行はGeeLarkが処理します。
もうひとつ重要なのは、クラウドスマホ自動化がクラウド上で動くことです。 ローカルPCの画面を占有せず、手元の作業を邪魔しません。PCの電源を落としていても、スケジュールされたタスクはそのまま走り続けます。

ブラウザ作業の自動化
次にブラウザ自動化へ切り替えます。
GeeLarkは、TikTok、YouTube、Instagramなどのブラウザ作業向けにも既成テンプレートを用意しています。たとえば、特定のTikTok動画にいいねを付ける、YouTube動画を視聴する、Instagramでハッシュタグ検索をして投稿を閲覧するといった作業をテンプレート化できます。

設定の流れはクラウドスマホ用テンプレートとほぼ同じです。テンプレートを選び、右下の三点メニューからCreate regular taskを選択し、設定画面で対象のブラウザプロフィールとスケジュールを追加します。

ただし、ここにはひとつ大きな違いがあります。ブラウザ自動化はクラウドで動きません。 タスク開始時にGeeLarkがローカル画面上でブラウザプロフィールを開くため、実行中はデスクトップを使います。
ステップ4: RPA Builderで独自ボットを作る
既成テンプレートで足りない場合は、RPA Builderで独自のワークフローを組めます。GeeLarkは40以上のモジュールを提供しているため、より複雑な業務にも対応しやすい構成です。
始めるには、Custom tasksからCreate flow → Create a new flowを選びます。これでRPA Builderに入れます。

たとえばクラウドスマホ向けBuilderには、9カテゴリ・49モジュールが用意されており、次のような操作をカバーします。
- ページ操作
- 待機と遅延
- データ取得
- プロセス管理
- アカウント更新
- AI関連アクション
実務上は、スマホ上で自動化したいほとんどの操作に対応するモジュールがすでに揃っているイメージです。

左側のモジュールをキャンバスにドラッグし、順番に並べ、タスクの流れに合わせて接続していきます。コードを書く必要はありません。
少し慣れれば、標準テンプレートより柔軟なワークフローを組み、それを数十から数百アカウントへ展開できます。より詳しく知りたい場合は、RPAユーザーガイドも参考になります。

ステップ5: Logsを確認して改善する
タスクが完了したら、Logsで結果を確認できます。たとえば、終業前にまとめてバッチを予約し、翌朝に実行結果を見直すといった運用が可能です。
Logsは、RPA Builderで自分のフローを組んだ場合にも重要です。途中で失敗したら、どのステップで止まったかを追い、原因を特定し、テンプレートやフローの改善につなげられます。

GeeLark RPAは難しい?
GeeLark RPAは導入自体は難しくありませんが、カスタムワークフローには多少の慣れが必要です。タスクがシンプルなほど、早く使いこなしやすくなります。
既成テンプレートから始めるなら、学習コストはかなり低めです。多くの場合、プロファイルを選び、スケジュールを決め、必要項目を入力して実行するだけで済みます。投稿、ウォームアップ、エンゲージメントのような定番業務なら、それで十分なケースも多いです。
一方でRPA Builderはもう少し考えることが増えます。ただし難しさの中心はコーディングではなく、ワークフロー設計です。タスクで何を行うか、どんな順番で進むか、どこで失敗しうるか、その後どう分岐させるかを整理する必要があります。
まとめ
GeeLark RPAは、Androidアプリとブラウザの両方で反復作業を自動化したいチームや企業向けに設計されています。既成テンプレートで定番作業をすばやく回したい場合にも、独自ワークフローを柔軟に構築したい場合にも、従来型RPAより複数アカウント運用に寄せた実践的な選択肢です。
日々の業務に、投稿、ウォームアップ、フィード閲覧、データ収集、複数プロファイルでの同一操作の繰り返しが含まれるなら、GeeLark RPAはそれらを実行しやすく、管理しやすく、拡張しやすいワークフローへ変えていく助けになります。






